やっぱり緊張。300人の前でプレゼンするために学んだこと。

やっぱり緊張。300人の前でプレゼンするために学んだこと。

皆さんはプレゼン得意ですか? 緊張しませんか?
僕は特別苦手意識はないですが、得意ではありません。ただ、座ってプレゼンする場合はそれほど緊張しないのですが、立ってプレゼンするとなると途端に緊張し「あがって」しまいます。なぜなんでしょうね?

出世とか興味がなく、仕事なんて適当にこなせば良いと思っている僕が、なぜか全社員(約300名)の前でプレゼンをしなければならなくなってしまいました。本来であれば真っ先にお断りしたいところではありますが、なぜか部長からの期待感がヒシヒシと伝わってきたので止む無く引き受けました。

努力するのは恥ずかしい。プレゼンはセンスだ!

今までは、プレゼン、スピーチ、面接等々はすべてセンスで行うものだと思っておりました。S・ジョブズをはじめとするプレゼンやスピーチの名手と呼ばれる人々はみなセンスや才能を持ち合わせていたのだと思っておりました。

なので僕はこれまで、プレゼンやスピーチを練習するという発想がなかったのです。いい資料を作って、いい原稿を書いておけば、それでなんとかなるだろうと思っていたし、実際になんとかなってしまっていました。
ですが、さすがに300人となるとちょっと不安になりました。しかも、登壇してプレゼン。大丈夫だろうか・・・?

「プレゼン 緊張」「プレゼン 登壇」等で検索してみると、みんな勉強してるし努力してる・・・。しかも、緊張がハンパないらしい。ヤバい。焦りました。

まずは、本を読んで勉強。

読んだ本は4冊です。「本日は、お日柄もよく」「チャンスを生かせる人の話し方」「人の心を一瞬でつかむ方法」「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」。一冊、小説が混じっているぞと気づかれた方、流石です。

本日は、お日柄もよく。

原田マハさんの小説ですが、”プレゼン”や”スピーチ”について調べていた時に時々出てきていたので、まずはこの本から読み始めました。端的に三行であらすじをまとめると、

友人の結婚式でスピーチを頼まれたOLが
伝説のスピーチライターと出会い
スピーチの素晴らしさを実感しスピーチライターへと成長していく

というお話ですが、めっちゃ感動します。技術的な話も多少ありますが、基本は「言葉のチカラ」にフォーカスされています。選ぶ言葉やストーリー構成など非常に考えさせる内容でした。自分がスピーチライターだったら、どういうシナリオを描くのか、聴衆に何を届けたいのか。十分プレゼンにも役立つと思います。いわゆる、ビジネス書やノウハウ本が苦手な人で、プレゼンやスピーチに困っている人はこの本を読んでみるとよいです。
 

チャンスを生かせる人の話し方

元松竹歌劇団の方の著書です。現在は司会業のかたわら、スピーチの原稿作成、話し方やスピーチの講演・コンサルティング等を行われているようで、さすがに本も読みやすく、素直に理解していくことができます。さて、こちらも端的に三行で内容をまとめると、

誰でも「緊張」はする、「極度の緊張」から「適度の緊張」へ
まずは自分を知り、準備(段取り・練習)を繰り返しましょう。
聴衆者にスポットを当てて内容を考えることで結果的に自分の評価につながる

となっており、具体的な練習方法や大まかな構成について書かれています。練習方法については、自分の声を録音して聞きスピーチ(話す)練習を繰り返し、改めて録音し聞いてみると気付きや発見があり、より上達するというものですが、実践しようと思うとなかなかハードルが高いです。

特に練習場所です。自宅では家族がいて恥ずかしいし、なかなか難しいと思われる方もいるのではないでしょうか。僕もそうでした。僕の場合は、DVD個室鑑賞BOXを利用しました。そう、エッチなDVDを見る個室ですね。こういうところは防音室になっているので、ひとりでしゃべっていても誰にも聞かれないし、だれにも見られません。なので、思う存分練習できるのでおススメです。そんなところ入りにくいという方は、カラオケBOXでもよいかもしれませんね。
 

人の心を一瞬でつかむ方法

「強さ」と「温かさ」を切り口とし、それらが人間の心理にどのような影響を与えていくかなどが分析されていて、非常に興味深くサクサクと読んでいけます。ですが、具体的にどうするかといったノウハウ本ではないため、今すぐに何かを身につけて近々のプレゼンやスピーチに生かすということは難しいです。しかし、人間力を磨くためには読んでおいて損はないかと思います。
 

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

ジョブズこそ、才能でプレゼンを行っていたのだと思っていましたが、いかに緻密に計算され、繰り返し練習を行って完成度を高めていったのかが非常によくわかる本です。自分のように才能もないくせに練習もせず、なんとなくやり過ごしてきた人間にとっては耳が痛いです。
また、プレゼン資料の作り方に関しても様々なテクニックが紹介されていますが、本書に書かれているように、言葉や情報を絞るには勇気が必要で、心に響くコピーワークも非常に難しいものがあります。しかし、これをすることにより資料が非常に磨かれていくことに気がつきます。それにより、自分の伝えたいことがハッキリし、さらには聴衆が受け取る内容も明確になります。今までのプレゼン資料がいかに蛇足が多かったのかに気がつくのではないでしょうか。プレゼンの資料作りに関しては、非常に多くのことが学べる本だと思いますので、資料作りが苦手な方はぜひ読んで見てください。
 

プレゼンの結果

時間の関係もあり、ジョブズほどは練習できませんでしたが、まったく練習しないでプレゼンを行ってきた今までと比較すると多少ゆとりを持ってプレゼンに挑むことができたと思います。ですが、300人の前に登壇しプレゼンをするのは、やっぱり緊張しました。特に、最初の1分はほとんど覚えていません。ゆったり話すように心掛けましたが、それもできていなかったように思います。

自分としてはなんとか終えたことだけに安堵していましたが、役員や後輩から「感動した」という言葉をいただきました。